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日々のなぐり書きメモのブログ

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炎上時の立ち回り方

ヒカキンとヒカルの炎上の火種に対する立ち回り方から学ぶ事。

企画のトラブルから参加者の方に不満が出て、その参加者の一部がヒカキンを炎上させようと、今回のトラブルをヒカルにタレこんだ。

 

その情報を入手したヒカルは、そのネタを使ってヒカキンを爆撃しようかという思いが少し頭をよぎったが、結果はそのクリエイターにポケットマネーから10万円支出し、それを握らせる事で事なきを得た。

 

そして、トラブルの発覚からすぐ、ヒカキンから釈明、謝罪の動画が上げられ、そしてその動画は非公開にされた。

企画予算として1億5000万円が動いていた超大型企画、関わったスタッフの数は180人、そんな大きな思い入れもあるだろう企画の動画を、トラブル内容はヒカキンに非があるわけでもないのに、非公開にした。

 

その視聴者が最優先、視聴者の心理が揺れる事が一番あってはならないと、真っ先に自分の利益を捨て視聴者に不満が出ない事を最優先で考え、行動に起こすその姿に感動した。

 

ヒカキンのキャラクターが聖人君子の様なキャラクターをまとっている為、なおの事誠実さに欠ける行動をとってしまった時の反動は大きいのだろう。

 

しかし、ヒカキンはトラブルを起こし、なにか炎上の火種が沸き起こる度に好感度が上がっている。

自分を優先して、楽をするというか、良い人であるという事は自分の心に従うよりも周りのあって欲しい自分像に従うという事だ。

自分の心の内を殺してでも、周りのヒカキン像に合わせて自分の立ち回り方を考えていく必要がある。

 

自分の思いを優先して、行動してしまえば、たちまち燃やされてしまう。

不良が悪い事をするよりも、良い人が悪い事をする方が、相手に与える印象としては大きく映ってしまう。

良い人であるという事は、何があっても良い人でいなければいけない。

良い人とは、相手に受け入れられる様に振る舞う事でもある、相手の都合の良いように振る舞う事でもある。

 

自分の思う事はあっても、周りの持つ良い人像に沿うように振る舞わなければならなくなる。

良い人でいるという事は諸刃の剣でもある。

 

だから、良い人でいるよりも、本音で話してより深いファンだけを残すやり方が大切だと思っていた。

自分の心を守る為にも、上っ面だけの活動になってしまわない為にも。

だけど、ヒカキンほど、覚悟を持って絶対に清さを失わない様に活動するんだという意志が強ければ、どんな炎上も起こさなくなる。

 

ヒカキンがそんな事するはずがない、そんなブランディングが出来上がり、どんな炎上もたちまち消火してしまう。

そして、あまりにも迅速に消火活動に入るからあっという間に火種はなくなり野次馬も集まらない。

 

しかし、周りの期待に応え続ける日々はとてもハードだ。

どんな嫌な事があった日でもしっかり良い人でいなければならない。

人間、不誠実を受ければ防衛本能が働き、自分を守るために相手に不誠実を働きたくなる時もあるだろう。

しかし、そんな時にも笑われても、馬鹿にされても、良い人を貫かなければならない。

めちゃくちゃ大変だと思う。

だけど、良い人を覚悟を決めて突き抜ければ、炎上が全く起こらなくなる。

ヒカキンにいたってそんな事ないだろうというブランディングが出来上がる。

大切なのはその人といえ何?

このブランディングを積み重ね、絶対にそのブランディングを崩さない覚悟が必要になってくる。

 

だから、積み上げるブランディングをどんなものにするかはとても大切な事になってくる。

崩さないでいるのが大変なブランディングを選択してしまうと、保つのが大変になってしまう。

だから自分が楽にいられる自分像を確立し、それをブランディングしていく。

それか、覚悟を持ってキツイ自分像でもどんな時にも保ち続ける。

その一貫性を持つ事が出来れば、強いブランディングになり、トラブルも迅速に鎮圧する事が出来るだろう。

 

その為には、本心からプロ意識を持って携わる必要がある。

ヒカキンも目先の利益ではなく、YouTube全体を盛り上げていこうと今回の企画を発案したハズだ。

テレビとYouTubeの垣根を外そうと大型企画を打ったハズ、しかし炎上させて自分の懐に小銭を入れようと企む輩に引っかけられてしまったわけだ。

 

そんな事があっても、だから自分を守るために相手を欺く事も必要なんだとは考えず、この問題を解決して、YouTube界をもっと良いものにする為には何が出来るのか。

そう考えて今も頭を悩ませているハズ。

 

この様な、自分本位の思考にならず、大きな視点を持って何かに取り掛かる為には、「使命感」というものが必要になってくる。

この業界を良くしたい、この仕事を通じてこんな事を成し遂げたい、この思いをこんな形で実現させたい。

そんなお金や自分の利益だけのためではなく、全体のために何かをやりたい。やるべきなんだという思いが、大きなトラブルに見舞われた時にも、防衛的な対応にならず、全体がどう動くかという観点から行うべき行動を選択できるようになってくる。

 

自分がどうではなく、目的を通じて、全体をどうしたいか。

その思いの強さが自分の限界を打ち破り、大きな事を成し遂げる為に大切な要素となってくる。