【旅人】歩き遍路の1日【出逢い】
今日は、僕が歩き遍路をしていた時の日記を紹介したいと思います。
今読み返しても、日常出逢う事とは全く別物な1日を過ごしていました。
今はちょっと実感が薄くなってきたのですが、その時はそれが日常だったのですね。
環境によって人間如何様にも変わるという事を実感できたのはホントに良かったと思います。
それでは、歩き遍路の1日を紹介していきます。
徳島での1日
真っ赤な朝日に感動を覚えながら朝四時半、遍路道を歩いていると、カーテンの様に茂ったゴーヤの葉を背伸びしながら見上げているおばあちゃんが居た。
異様に朝早いですね(笑)
でもこれは理由があって公園にテントを張って寝ていると、日が出るのと同時に人がやってき始めるんですね。
そこにテントがドーンッと立っていると、下手すると通報されちゃうので、半強制的に超健康な生活リズムになります。
生活リズムを変えたい人にも遍路旅はオススメですね。
「おはようございます!」
挨拶すると元気な返事が返って来る。
この時間に行動してる人は波動の高い人が多いなと思いながら。
何してるんですか?
と尋ねると
ホントにそうなんです。
朝日の登る時間と同じ時間帯に活動してる人は、爽やかで良い雰囲気の人が多いんです。
それは、自分主導で1日を始めているからだと思うんですね。
なので、ランニングしているオジサンもこのおばちゃんも素敵な表情で挨拶を返してくれるんです。
そして、大体7時を過ぎたくらいから猛スピードのクルマが現れだして、8時頃はもうガヤガヤとしてますね。
朝のホントに朝日の上がり始めのあの時間帯の素敵な雰囲気は忘れられないですね。
「暑すぎてミツバチが花粉を運びに来ないから手動受粉してるの」
とおっしゃった。
背伸びしながら雌花をぽんぽん雄花に当てている姿がとてもかわいい
その姿が可愛過ぎて思わず声をかけたのを思い出しました。
そしてその後、
「僕も手伝います」と伝え。
二人でお花をぽんぽんしながら、
お話をさせていただいた
そうなんです。
朝四時から二人で手動受粉してました(笑)
その中で、この昔の甲子園球場のツタのカーテンの様に張り巡らされたゴーヤの葉に水をやるのは大変だなと思っていると。
水をやるのはここよ、と小さなプランターを指差す。
こんな小さなプランターから壮大な日除けカーテンやりっぱなゴーヤになるのを見て、人も想い次第で何にでもなれるんじゃないかと、小さなプランターだからと自分で限界を作っているんじゃないかとの思いが浮かぶ。
なんだか壮大な事を書いてますね(笑)
でもその時は、自分の思い込みで可能性を狭めているんじゃないかと、そのゴーヤを見て感じました。
やっぱり環境を変えて心の余裕を持つことで、人の価値観が変わるんだなって事を思いました。
なかなか根底から人格を変える事は難しいですが、価値観から習慣や考え方が変われば、今までの人生とは違う道が見えてくるような気がしますね。
「あなた細いけどちゃんと食べてるの」
と尋ねられ、「この格好でお店に入ると目立つのでちょっと躊躇してしまいます。」
と言うと、
「自分を卑下して、行動を躊躇するのはダメよ、素の自分で皆さんの為におれは遍路参りをしてるんだと思うくらいの気持ちで歩いて行かないとダメ。周りなんて気にする必要ない、元気に振る舞うだけであなたはみんなの為になっているのだから」
とおっしゃって頂いた。
ちっちゃくて元気で笑顔の素敵なおばあちゃんから歩く元気を頂いた。
ホントに、人には100人いたら100通りの人生があり、皆それぞれの人生を一生懸命生きていたんだなと改めて実感しました。
偶然出逢ったおばちゃんからこんな元気を頂くとは思わなかったです。
こうして、皆自分だけでは行けない場所へも、登って行くチカラをこういう出逢いの中から頂いて、夢のサミットへプッシュして行くんでしょうね。
しかし、今いろんな人から元気をもらって歩いていると気付くと40km程歩いていることもある。
今自分は生かされている、歩くのに背中を押して頂いていると思わずにはいられない。
初めは20km程に歩くとボロボロでもう歩けなくなっていました、しかし歩くことを続け、色んな人から背中を押す言葉や姿を見せて貰うたびに、勝手に足が進むような状態へと変わって行きました。
自分も大変だと思っていたけど比較にならないくらい大変な人がいっぱいいる。
実際そういう人と縁を重ねる事で自分の頑張る原動力をたくさん頂きました。
最後に
次の人生でももう一度絶対にやりたい事といったら野球と歩き遍路は外せないものとなりました。
こんなに素敵な事に出逢えた人生に感謝です。
両方とも大変なのですが、成し遂げた時の達成感とその過程で得られる経験がホントに素晴らしいと思います。
皆さんもぜひ、興味を持って貰ったら調べてみてください。それでは!
浮世の泥を 笑い飛ばして 花となれ
生臭遍路